≪【 さようなら、ORANGE HOUSE 】 | 【 惜別 -one’s-】 | 【 書籍類 一気買い -八文字屋書店- 】≫
2007年01月15日:よるみちセルバ
【 惜別 -one’s-】

ORANGE HOUSEだけではない。
one’sも閉店SALEをやっていた。
以前の記事にも書いたが、今の私があるのは、窓に
掛かっている橙色のカーテンのお陰でもあると
思っている。
ぼろぼろに弱っているときに、頑張ろうという
エネルギーが湧くきっかけになった、橙色のカーテン。
引っ越してきた当初にone’sで買ったものだ。
橙色のカーテンに透ける陽射しが、固結びになって
どうしようもなくなってしまった私の心を ゆったりと
ほどいてくれたのだ。
だから、one’sは、私にとって特別なショップ。
カーテン以外にも 私の部屋には たくさんのone’sがある。
壁に掛かっている時計や、目覚まし時計、クッションカバーや
ベッドカバー、ホットカーペットカバーにコースター、
ティッシュボックスカバー、そしてスリッパやタオル。
それから、恋人が自宅で使っているベッドも、one’sの もの。
東京でひとり暮らす妹の部屋のカーテンも。
そんなone’sが閉店するというのは、この上なく寂しい。
寂しいというひとことで片付けてしまうのが口惜しいくらいに。
後ろを向いたまま前に歩くのは難しいし、危険だ。
進むスピードも ゆっくりになってしまうから、人は前を向いて歩く。
でも、ふと振り返ったときに、前に向かって進む自分の背を黙って
見守ってくれていた景色を全く感じられないというのは、
あまりに虚しい。
自分の足跡が全く残っていないのと同じように。
だから、いろいろな悲しい出来事から立ち直って、元気に
新しい暮らしを始めているとは言っても、立ち直る瞬間の
エネルギーや そのきっかけの思い出は、時々 取り出して
掌に載せてゆっくり眺めたいものである。
それなのに。
惜別、という言葉。 こういうことを言うのだと思う。
もう、これ以上の言葉は見つからない。
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