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2006年10月15日:生活の一片

【 チャレンジドの 花 】

challenged1.jpg challenged2.jpg

昨日SELVAに行ったときに、買った花。
・・・と言っても、SELVAで買ったわけではない。

SELVAの前、ペデストリアンデッキで、昨日は
イベントをやっていた。何のためのイベントなのか
確認せずに帰ってきてしまったが、音楽の演奏が
あったり、芋煮汁や洋服を販売していたり。
そこに、仙台ローズガーデンも出店していた。
仙台ローズガーデンは、確か、知的障がいをもつ
人たちが働いている施設だったと記憶している。
企業経営者らが中心になって設立され、設立当時は
新聞でもだいぶ話題になった。

私は何年か前に、障がいをもつ児童生徒の学校で
教えていたことがある。
たくさんの思い出や経験を頂いて辞した。
それまで障がいのある人との関わりをもったことが
無かったが、皆 人なつっこくて、あたたかい。
教職員も児童生徒も まるで家族のような学校だった。
それまで知らなかった多くのことを学ぶ機会に恵まれたが
衝撃的だったのは「障がいがあると、就職先がなかなか
無い」という事実。 障がいの度合いにもよるが、卒業後は
多くが授産施設のようなところに就職する。就職を希望
しても、働く場所が見つからないまま卒業する生徒もいた。
一般企業に就職して、障がいの無い人と共に働く人は、
稀だった。バリアフリーという言葉が浸透し、障がいを
もつ人とそうでない人が共に生きる社会が出来上がりつつ
あると思い込んでいた私には、ショックだった。
授産施設は、障がいに詳しい職員や、障がい者の仲間と
無理なく働けるという長所もあるが、多くの場合 賃金は
少ない。 自立するには、あまりにも少なすぎる。
「障がいの無い人みたいには働けないから、仕方ないのかもな」
と、悲しそうに呟いた 進路指導(就職)担当の先生の目に
光るものがあったのを、私は今でも忘れられない。

あれから何年か経って、だいぶ状況は改善しただろうか。
もしかしたら、更にバリアフリーが進んで、障がいが
あっても、一生懸命に働けば、障がいの無い人と同じくらいの
賃金を手に出来る企業や授産施設もできたかもしれない。
‘現場’にいないと、わからないことはたくさんあるから、
何とも言えないが。

宮城国体の頃、障がい者のための国体も宮城で開催される
ということで、“障害者という呼称を改めよう”という
呼びかけが あった。「挑戦という課題やチャンスを神から
与えられた人」ということで、『チャレンジド』という
呼称にしよう、と。 チャレンジドという語は、実際に
アメリカで使われているそうだ。

昨日 買った“チャレンジドの花”は、バラとガーベラ。
こんなにたくさんあって500円。 市価よりだいぶ安い。
もしかしたら、今日、今この瞬間も、仙台ローズガーデンでは
誰かが花の世話をしているのかもしれない。
こんなに可憐な花を、可憐に咲かせるために、誰かが汗を
流している。 その汗を正当に評価できる社会や時代を、
私たちが作ってゆかなければと、思う。

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