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セルバのブログ:02 よるみちセルバ

2007年02月27日:生活の一片

【 父の誕生日 -八文字屋-】

2月26日は、父の誕生日だった。
日頃 心配ばかりかけている娘としては、年に1度の誕生日くらいは
贈り物をして喜ばせてあげたいと考えるのだが、父にプレゼントを
しても、「余計なお金を遣わないで、万が一のために貯めておきなさい」
なんて小言を頂戴することも多く、贈り物選びには、随分と労力が必要。
高価でなくて、実用的で、普段 父が自分では買わないようなもの。

・・・とは言っても、正直なところ 父の喜ぶツボが解らない。
2年前、60歳の誕生日にカウベルでケーキを買った。
ロウソクを60本 立てるというのもちょっと・・・と思い、レジ脇に並ぶ
「6」と「0」の数字キャンドルを添えたら、ケーキそのものより ずっと
嬉しかったようで、今でも 後生大事に飾ってあるのだ。
帰省中の妹が誤って掃除機で吸ってしまい、キャンドルのスタンド部分が
なくなってしまったときには、その場では気にしないそぶりを見せていたが
妹が東京に帰った直後、母に命じて探させていた。
そんなこともあって妹には“今年もプレゼントはロウソクでいいんじゃない?”
なんて笑われていたが、さすがにロウソクだけというのは・・・ どうしよう。


思案しているとき、誕生日を前にして父が新聞に掲載された。
もちろん、悪いことをしたとか、そういうことではない。
父の仕事ぶりを新聞社の記者が何度か取材に来ていたそうだ。
これまでの半生を振り返り、現在の仕事の状況、将来の夢について語る父が
紙面1ページのうちの3分の2ぐらいの大きさで掲載されていた。
父が取材を受けるのは初めてのことではない。
しかし、『夢』について明確に語っているのは初めてで、62歳になる父が
未だ夢を語るということに、正直 驚きを覚えた。

私が学生の頃は、「生きていくためには、とにかく勉強」が口癖で、成績表を
見せるたび叱られていた。
「この成績では、○○大学は難しいんじゃないか?しっかり勉強しなさい」と
強く言われ、涙したことも1度や2度ではない。
第1志望、第2志望の大学の受験に失敗したときも、「どこの大学に入っても
勉強をしっかりしていれば間違いないんだから」と励まされ、父は現実主義で
夢なんか語る人ではないのだと思ったこともあった。
私が夢を叶えるために証券会社を辞めたときにも、「食べていくためには、
その道の第一人者になれるように日々勉強しなさい」と言われた。
温かい人柄の中に見せる父の現実的な厳しさは、私にとって理解しがたい
部分も多かった。 2つの側面は矛盾しているようにも見えた。

でも、今回の記事を読んで、それが少しだけ解りそうな気がした。
現実になり得ない“夢”なんて持たない、という覚悟。
“夢”を“夢”のままで終わらせないための現実主義。

読書好きな父に、図書カードを贈った。
そして、もうひとつ。

dream.jpg


普段は絶対に こういう本は手に取らない父への、娘からのメッセージ。
いくつになっても夢を持ち続けて、叶えようとしているお父さんって
かなりかっこいい。
私も、自分の夢を叶えるために頑張るから。

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