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セルバのブログ:02 よるみちセルバ

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2006年11月24日:よるみちセルバ

【よるみちセルバ -3階の素敵な店員さんの巻-】

バレエシューズにヒールが付いているような靴が欲しい!
そう、ルブタンのバレエシューズがイメージ。
足指の付け根が見えそうなくらいの深いカットと、真紅の靴底。
頭の中ではすっかりコーディネートが出来上がっていて、でも
それをポンと買えるような経済力は、さすがに、ない。


そこでSELVAへ。
似たようなデザインを探すのだ。
ターゲットとなる靴は、MMKで、すぐに見つかった。
ころん、としたトウ。 深いカット。 約8cm程度のヒール。
黒を纏ったそれは、エナメルの質感のもの、スムース革のもの、
つやのないスエードタッチのものの3種類があった。
厚手のストッキング(タイツ)に合わせることを考えると、やはり
つやのないスエードタッチのものがベスト。
足(ストッキング)の質感にうまく溶け込んで、一体感をもつから
脚長効果を期待できる。
たまたまディスプレイされていたものは24cmのものだったから、
私のサイズ(23.5cm)と同じスムース革のものも試し履きした。
履いてみると、やはり23.5cmのものが良い。
「この、つやのないタイプで23.5cmのものはありますか」
店員さんに訊くと、彼女は在庫の確認をしてから、残念そうに
「すみません・・・」

それでも諦めきれずに、似たようなデザインを探す。でも、やはり
あのデザインに勝るものは見当たらない。
仕方ない、中敷きを買って入れて履こう。
24cmのものを手に、店員さんに会計をお願いする。

「サイズ・・・ 大丈夫ですか?」
「中敷きを入れて履こうと思います」

すると彼女は手早く肌色の中敷きを持って現れ、靴の中に入れると
「履いてみてください」

PICT0002.JPGPICT0001.JPG

履いてみたら、ぴったり。 満足で、笑みがこぼれた。
会計時、店員さんは、中敷きが見えないように工夫して入れてくれた。
靴を脱いでも、中敷きが入っていることは判らないように。
レシートに印字された数字は、値札の金額そのままだったので、
中敷代や工賃の金額を訊くと、ごくごく当たり前、というような
顔で「いえ、これはサービスですから。喜んで頂けて良かったです。」
という声が返ってきた。
そして、中敷きはクッション素材なので、長い期間 履いて潰れて
しまったら、また無料で取り替えてくれるのだという。
なんという、手厚さ。
そして、その手厚いサービスを鼻にかけずにいる店員さんの謙虚さ。
これから、靴を買うなら、絶対にここで買おうと思った。

PICT0003.JPG  PICT0005.JPG

嬉しい気持ちそのままに、以前 ポンチョをかったPar-ci Par-laへ。
あの時の店員さんの対応の良さが心に残っていて、自然に足が向かう。

トルソーが着ている手編み風の紺のカーディガンが目を引く。
すぐ傍に同じデザインの色違いが陳列されている。
ハーフパンツに、くしゅくしゅタートルのニットを合わせ、この
カーディガンを羽織ったら素敵。 何色にしようか、しばし検討。

店員さんが来て、トルソーから紺色のカーディガンをはずしてくれた。
小柄な店員さんは、背伸びをして、一生懸命にはずしてくれた。
そして普段 着る色などカウンセリングでもするかのように丁寧に話を
聞いてくれた。話しながら、私が買うべきなのは紺色なのだと自分で
判断できた。
カーディガンを包みながら、店員さんは私の持っていたバッグをどこで
買ったのかと訊いてきた。 無印良品のニットのバッグだと答えると
「無印って無地っていうイメージがあったんですけど、それだけじゃ
ないんですね。 普段あまり行かないけれど行ってみようかな」 と。

そんな何気ない会話が、何だか、あたたかい。


インターネットの普及で、通信販売業のシェアがぐんぐん伸びている
という話を、どこかで聞いた。 私もよく利用するし、閉店時間を
気にせずに自宅でじっくり選べるという点で、通信販売は優秀だ。
でも、対面販売は、会話しながら実際に手にとって選べるだけでなく
人の温もりを介して買えるという点で、実に人間らしい。

成果主義偏重や、人と人のコミュニケーションが軽んじられてきた
せいで、さまざまな社会問題が明るみに出てきている昨今。
こんなふうに、きちんとコミュニケーションを取りながら接客ができる
店員さんは、ほんとうに貴重だし、もっと大切にされるべきだ。


ゆっくりゆっくりとハンドルを切って外に出る。
駐車券を入れて開けたままになっていた窓から入る外気は、
とても冷たかった。 肩の筋肉が、きゅっと引きしまる。
真っ黒な空は、もう冬の空だ。
区役所前の交差点をいつもとは逆に、左折する。
イズミティ前を、また左折する。
もういちど左折すると、左手にSELVAが見える。
薄緑のライトが三角形に建物を照らし、まるでクリスマスツリーだ。
あの建物の中に、あたたかい空間が広がっていることを想って、
直進した。 明日から久しぶりに2日連続の休みだ。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
《 MMK 》 3階
ルブタン的靴  10290円 


《 Par-ci Par-la》  3階
手編み風カーディガン  4095円