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セルバのブログ:02 よるみちセルバ

2006年10月 | 2006年11月アーカイブ | 2006年12月

2006年11月30日:よるみちセルバ

【 店員さんからの葉書‐続・3階の素敵な店員さん‐ 】

postcard.jpg postcard2.jpg

証券会社で営業の仕事をしていたことがある。
大学を出たばかりの私にとって、社会の厳しさを
実感させてくれた仕事だ。
楽しかったことも、辛かったことも、糧になった。
先輩や上司に、当時 口を酸っぱくして言われたことは
「お客さんを大切にしなさい」ということ。
年賀状や、DMには必ず手書きでひと言 添えるなど
機械的ではない対応を心がけるように。

でも、1日じゅう目まぐるしく働いて、ペンを執るのは
いつも後まわしになっていた。
時候の挨拶やら結句やらを気にして手紙を書くのも面倒で
つい、電話で済ませてしまったり。

昨日、帰宅したらPar-ci Par-laから葉書が届いていた。
差出人は、先日 紺のカーディガンを買ったときの店員さん

[先日はご来店ありがとうございました]から始まって、
[無印でBag探してみたのですが見つかりませんでした]など
可愛い文字がびっしり並んだ、心のこもった葉書は、それだけで
ずっしりとした重みとあたたかさが、ある。
きっと、忙しい合間を縫って書いてくれたであろう葉書は、
店員さんの人柄そのものだ。


Par-ci Par-laでは、メンバーズカードを作るときに住所などを
記入するのだが、DMの要・不要など、きちんと希望を
聞いて頂けるから、安心。
私は、SALE情報などチェックしたくて、「要」にマルを
つけたから、こうした葉書を頂けたのだと思う。
個人情報については、ついついピリピリしてしまうような
時代だけれど、きちんと管理して頂けるという前提であれば
こうして活用されるのは有り難い。
それに、通り一遍ではない対応が、Par-ciPar-laのお店の
様子を表しているようで、ますます このショップが好きになった。

でも、この店員さん、近いうちにお仕事を辞めてしまうの
だそうで、それがちょっと悲しいのだけれど。

2006年11月30日:“食”のこと

【 ぶり大根 】

buridaikon.jpg


小学校に入ったあたりから高校生あたりまでは、私は
病気らしい病気をしたことも、ケガをしたこともなく、
滅多に風邪もひかないから、学校を休むなんてことは
ほとんどなかった。
それなのに、ここ2~3年は、やたら風邪をひく。
ひとり暮らしで、生活が不規則になりやすいせいなのか。

先月30日に仕事を休んだばかりなのに、今週また風邪を
ひいてしまった。 何とかして頑張ろうと出勤していたが
とうとう今日、休んでしまった。
月曜日の午後に病院で処方された薬が強すぎるのか、風邪の
症状のほかに口内炎がいくつもできていて、痛い。
舌が歯にふれるだけでも痛いので、相当なものだと思う。

そんな状態なのに、この記事を書いているあたり、まるで
子どものずる休みのようだ。

大根や白菜やピーマンが豊作すぎて、畑でトラクターに
踏まれて処分されるという、なんとも悲しく痛ましいニュースを
見た。 給食費滞納世帯も増えている昨今、学校給食に活かす
などできないものだろうか。 輸送費がかかるというのであれば
近所の子ども達の散歩がてら取りに伺うとか。
(ひとり1本持てば相当な 輸送費が浮くはず)
昨日はスーパーで立派な大根が たった58円で売られていたので、
2本購入し、“ぶり大根”に。
脂ののった鰤は、味にこくを与えてくれる。
まさに、冬の味覚。
昨夜、発熱しながらこしらえた“ぶり大根”は、今朝になると
味もしみて実に、美味。
口内炎さえなければ、もっと堪能できたはずなのにと思うと
口惜しい。
冬の味覚を、痛みをこらえて口にしながら、思う。
明日から師走。
SELVAは、今頃、ますますクリスマスの風景を形づくって
いるのだろうか。

2006年11月24日:よるみちセルバ

【よるみちセルバ -3階の素敵な店員さんの巻-】

バレエシューズにヒールが付いているような靴が欲しい!
そう、ルブタンのバレエシューズがイメージ。
足指の付け根が見えそうなくらいの深いカットと、真紅の靴底。
頭の中ではすっかりコーディネートが出来上がっていて、でも
それをポンと買えるような経済力は、さすがに、ない。


そこでSELVAへ。
似たようなデザインを探すのだ。
ターゲットとなる靴は、MMKで、すぐに見つかった。
ころん、としたトウ。 深いカット。 約8cm程度のヒール。
黒を纏ったそれは、エナメルの質感のもの、スムース革のもの、
つやのないスエードタッチのものの3種類があった。
厚手のストッキング(タイツ)に合わせることを考えると、やはり
つやのないスエードタッチのものがベスト。
足(ストッキング)の質感にうまく溶け込んで、一体感をもつから
脚長効果を期待できる。
たまたまディスプレイされていたものは24cmのものだったから、
私のサイズ(23.5cm)と同じスムース革のものも試し履きした。
履いてみると、やはり23.5cmのものが良い。
「この、つやのないタイプで23.5cmのものはありますか」
店員さんに訊くと、彼女は在庫の確認をしてから、残念そうに
「すみません・・・」

それでも諦めきれずに、似たようなデザインを探す。でも、やはり
あのデザインに勝るものは見当たらない。
仕方ない、中敷きを買って入れて履こう。
24cmのものを手に、店員さんに会計をお願いする。

「サイズ・・・ 大丈夫ですか?」
「中敷きを入れて履こうと思います」

すると彼女は手早く肌色の中敷きを持って現れ、靴の中に入れると
「履いてみてください」

PICT0002.JPGPICT0001.JPG

履いてみたら、ぴったり。 満足で、笑みがこぼれた。
会計時、店員さんは、中敷きが見えないように工夫して入れてくれた。
靴を脱いでも、中敷きが入っていることは判らないように。
レシートに印字された数字は、値札の金額そのままだったので、
中敷代や工賃の金額を訊くと、ごくごく当たり前、というような
顔で「いえ、これはサービスですから。喜んで頂けて良かったです。」
という声が返ってきた。
そして、中敷きはクッション素材なので、長い期間 履いて潰れて
しまったら、また無料で取り替えてくれるのだという。
なんという、手厚さ。
そして、その手厚いサービスを鼻にかけずにいる店員さんの謙虚さ。
これから、靴を買うなら、絶対にここで買おうと思った。

PICT0003.JPG  PICT0005.JPG

嬉しい気持ちそのままに、以前 ポンチョをかったPar-ci Par-laへ。
あの時の店員さんの対応の良さが心に残っていて、自然に足が向かう。

トルソーが着ている手編み風の紺のカーディガンが目を引く。
すぐ傍に同じデザインの色違いが陳列されている。
ハーフパンツに、くしゅくしゅタートルのニットを合わせ、この
カーディガンを羽織ったら素敵。 何色にしようか、しばし検討。

店員さんが来て、トルソーから紺色のカーディガンをはずしてくれた。
小柄な店員さんは、背伸びをして、一生懸命にはずしてくれた。
そして普段 着る色などカウンセリングでもするかのように丁寧に話を
聞いてくれた。話しながら、私が買うべきなのは紺色なのだと自分で
判断できた。
カーディガンを包みながら、店員さんは私の持っていたバッグをどこで
買ったのかと訊いてきた。 無印良品のニットのバッグだと答えると
「無印って無地っていうイメージがあったんですけど、それだけじゃ
ないんですね。 普段あまり行かないけれど行ってみようかな」 と。

そんな何気ない会話が、何だか、あたたかい。


インターネットの普及で、通信販売業のシェアがぐんぐん伸びている
という話を、どこかで聞いた。 私もよく利用するし、閉店時間を
気にせずに自宅でじっくり選べるという点で、通信販売は優秀だ。
でも、対面販売は、会話しながら実際に手にとって選べるだけでなく
人の温もりを介して買えるという点で、実に人間らしい。

成果主義偏重や、人と人のコミュニケーションが軽んじられてきた
せいで、さまざまな社会問題が明るみに出てきている昨今。
こんなふうに、きちんとコミュニケーションを取りながら接客ができる
店員さんは、ほんとうに貴重だし、もっと大切にされるべきだ。


ゆっくりゆっくりとハンドルを切って外に出る。
駐車券を入れて開けたままになっていた窓から入る外気は、
とても冷たかった。 肩の筋肉が、きゅっと引きしまる。
真っ黒な空は、もう冬の空だ。
区役所前の交差点をいつもとは逆に、左折する。
イズミティ前を、また左折する。
もういちど左折すると、左手にSELVAが見える。
薄緑のライトが三角形に建物を照らし、まるでクリスマスツリーだ。
あの建物の中に、あたたかい空間が広がっていることを想って、
直進した。 明日から久しぶりに2日連続の休みだ。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
《 MMK 》 3階
ルブタン的靴  10290円 


《 Par-ci Par-la》  3階
手編み風カーディガン  4095円

2006年11月24日:モノのこと

【 シンプルエプロン -無印良品-】

mujiepron.jpg


生活してゆくうえで、「絶対に汚れる」運命のモノは
身近に溢れている。
それは例えば雑巾であったり、トイレ掃除ブラシだったり。
「絶対に汚れる」モノに、高いお金を支払うのは癪だと考える
私は、もしプレミア付きの10000円の雑巾が発売されても、
どんなにそのときにお金持ちだったとしても、間違っても
欲しいと思わないだろう。
そんなわけで、私はエプロンも安いものがイチバンだと思う。
だって、どうせ汚れるものだから。
がんがん洗ってもくたびれない丈夫さがあれば有り難いが、
もしそのせいで高価な値札がつくのだとしたら、私は安い
エプロンを2枚買うほうがいい。

無印良品で見つけたエプロンは、735円。
真っ黒なエプロンをたたんで生成のリボンで結ぶという
陳列の仕方が素敵。
エプロンのデザインはいたってシンプル。
黒無地で、なんの変哲もないふつうのエプロンの形。
店内ではプチマフラーとボーダーの薄手のカットソーで
コーディネートされていた。
私の場合は、エプロンをつけるシーンでプチマフラーは
邪魔なので、違うコーディネートを考えよう。
大掃除に向けて、エプロンや掃除グッズをもういちど
調えておかなければ。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
《 無印良品 》4階
ポリエステル綿 エプロン  735円

2006年11月23日:生活の一片

【美容院の空 -maniatisPARIS-】

maniatisparis.jpg


今日は勤労感謝の日。
休日出勤が多い私の職場でも、今日はたぶん出勤した人は
いない(あるいは少ない)はず。
大学を卒業してから働き始めて、今年ほど“勤労感謝の日”を
意識したことはなかった気がする。
それだけ、今年度は心身ともにキツイなか 頑張ってきたという
ことなのかもしれない。
昨年度までの職場は、ほんとうに“仲間”が集まったという
雰囲気で、それなりにつらいこともあったけれど助け合って
乗り越えていけた。
“つらい”と思うことはあったけれど、切実に毎朝 休みたいと
考えることはなかったように思う。
職種は変わっていないが職場が変わって迎えた今年度は、
仕事の中味も人間関係も私には試練の連続で、朝 起きて
本気で仕事を休みたいと思うことも多かった。


昨年度の職場のメンバーで、転職して印刷会社で営業マンとして
頑張っている人がいる。
全く異なる業界への転身で、25歳という若さをもってしても
大変なことも多いかもしれない。
そんな彼と、メールでのやり取りをするたびに愚痴をこぼす私は
5歳上の、人生の先輩(大げさ?)としては きっと失格だ。
先週の、彼から貰ったメールへの返信で私は手当ゼロの休日出勤を
愚痴った。 すると、

今週&来週は休み無しで出勤です(泣)
勤労感謝の日も仕事しながら感謝するのです

という返信。
勤労感謝の日も仕事しながら感謝する、というウィットの効いた
表現に、思わず笑ってしまった。

そう、大変なのは私だけではない。
今日もたくさんの人たちが働いていた。
健康で、文句を言いながらも何とか働いている現状に感謝して
明日からも頑張ろう、と思うのが、ほんとうの勤労感謝の日なの
かもしれない。


さて。
昨日の記事でヘアゴムとヘアクリップについて書いたが、何となく
髪を切りたくなってmaniatisPARISに行った。
いつもは別な美容院に行っているのだが、たまに気分を変えようと
思ったのと、ポイントが貯まるのが嬉しくて。
休日で混んでいるかなとも思ったけれど電話をしてみたら予約が
取れた。 店内は予想通りの大盛況だったが。

どうせ髪は伸びるのだからと、背中あたりまであった長い髪を、
肩上ぐらいに短く切った。
前髪の無いスタイルだったのを、切って前髪アリのスタイルに。
せっかくの勤労感謝の日だから、自分にご褒美ということで、
地肌トリートメントと髪のトリートメントをプラス。
今月中は、この‘ダブルトリートメント’だと割引で4000円。

ところで、この記事のいちばん上の画像は、空。
maniatisPARISには、窓があって、自然光が入るのだ。
SELVAから見えた空。
カシャッという携帯電話のシャッター音がだいぶ恥ずかしかった
けれど、思ったより青い空に、嬉しくなった。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
《 maniatisPARIS 》 5階

2006年11月22日:モノのこと

【 ヘアゴムとヘアクリップ -無印良品-】

muji.hair.jpg


高校3年頃あたりから、何だかんだでロングヘア。
おしゃれとか、そういう観点ではなく、楽だからと
いう理由ただそれだけで。
面倒くさがりだから美容院に行く間隔も長く、短めの
スタイルと比べてハネとかうねりとかが目立ちにくい
から、ロングスタイルはほんとうに、楽ちん。
ゆるやかなウェーブがついているので、洗いっぱなし。
セットらしいセットもしない。

でも、ロングヘアは、ともすると不潔っぽい印象を
与えることも。
たとえばスポーツをするとき。
食事をするとき。
掃除をするとき。
本気モードでデスクワークをするとき。

髪ふりみだしてスポーツなんて、怖い。
ラーメンを啜るときに髪も一緒に口に入るなんて、汚い。
床を磨くのに髪がばさばさしているなんて、部屋が余計に
汚くなりそう。
明日 提出しなきゃいけない資料なんかを鬼の形相で作って
いるときにパソコンのディスプレイの明かりが照らす顔。
髪が顔を覆っていたりしたら・・・ ホラー映画だ。

ロングヘアの女には、シンプルなヘアゴムとクリップは
必需品。 でも、なぜかすぐどこかに行ってしまう。
時々 買い足しておかなければ、いざというときに困るから
無印良品に行ったときに気づいたら購入するようにしている。

何てことのないデザイン。
身につけていても、誰も気にも留めないようなデザイン。
おしゃれ小物には なれないような物だけれど、生活の道具
としては、いちばん重要なポイントだ。
年末に向けて、そろそろ仕事も追い込みをかけ始める時期。
人サマには見せられない本気モードの私の髪には、必ず
くっついている、ヘアクリップとヘアゴム。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
《 無印良品 》 4階
ヘアクリップ・小   158円
(グレー)

ヘアゴムリング・太   95円
(黒)

2006年11月21日:季節

【 クリスマス気分のコースター -ORANGE HOUSE-】

まだ11月だというのに、SELVA店内は、すっかり
クリスマスの装い。
クリスマスカードやプレゼントや部屋のデコレートは
12月になってから準備するつもりでいる私。
例年、クリスマス気分は12月1日から、と決めている。
クリスマス気分を盛り上げるために、あえて11月中は
静かに過ごそうという魂胆。
だから、素敵なデザインを見つけても、見なかったふりを
決め込む。

ところが、ついついクリスマスデザインのコースターを
買ってしまった。
クリスマス限定でしか使えないデザインではなく、冬を
通して使えるようなデザインのものも売っていたのだが、
こういう小物は思いきりクリスマス気分満喫なデザインでも
良いと思っている。この程度なら部屋の雰囲気を壊したり
しないから。


orangehousegray.jpgorangehousegreen.jpg
orangehousered.jpgorangehousewhite.jpg


私の実家では、コースターを使うことは あまり無かった。
コースターというものに、それほどなじみは無かった。
それが、今ではちょっとしたコレクションと言えるくらい
買い集めてしまっている。
コースターをついつい買いまくってしまうのは、きっと、
ひとり暮らしをしてキッチンウェアを自分の好きなように
コーディネートできるようになったのと、ひとりで居ると
カップがテーブルに当たる音すら気になってしまうような
時があるから。
我が家は5人家族で、両親と弟妹と私、という家族構成。
だから家のどこかで、誰かがたてる音があった。
その音があるから、カップがテーブルに乗る瞬間の、
こつん、という音は全く気にならなかったのだ。ところが
ひとり暮らしというのは、自分がたてる音を、いちばん
近くで、しかも自分だけが聞くわけだから、神経質で
刺々しい気分の時はそんな些細な音すら気になるのだ。

このコースター、自分なりのオキテに則って12月になってから
使い始めようと思う。
こんな可愛らしいデザインだもの、活かさないテは、ない。
シンプルな白いマグの下に敷いて、クリスマス柄を楽しみながら
温かい飲み物を味わおうと思う。
1ヶ月と3日後は、クリスマスイヴ。
今年も、あと40日ほどで終わるのかと思うと、途端に寒さが
身にしみる。
サンタクロースには、“今年”を素敵なまま終えられるように、
お願いをしよう。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
《 ORANGE HOUSE》 4階

クリスマスタイムコースター  レッド・グリーン
クリスマスノエルコースター  グレー・クリーム
各210円

2006年11月20日:“衣”のこと

【 ニットのバッグ -無印良品-】

mujibag.jpg


ずっと狙っていた、というか買おうか悩んでいた
バッグを、とうとう買ってしまった。
無印良品のニット素材のバッグ。

子どもの頃 母が編んでくれたセーターのような
模様のバッグ。
着る服を選ぶかもしれないし、この年齢になって
持つべきバッグじゃないかもしれない、という思いが
交錯して躊躇していたが、着る服を選ぶというのなら
バッグに似合うコーディネートをすれば良いのだし、
持つ物を年齢によって制限するなんて、なんとなく
年齢に縛られている感があって、口惜しい。
立派な大人といわれる年齢になったからこそ、自分の
好きなものを持ちたいと思った。

女子大時代や証券会社勤務時代は、海外ブランドが
大好きだった。財布もバッグも名刺入れもキーケースも
ひとつのブランドのラインで統一し、手帳は毎年のように
買い換えた。まるで、何かに取り憑かれでもしたかのように。
ブランドという鎧のなかに自分を押し込めて、ブランドの
価値が自分の価値なのだとすら思い込んでいた。
ほんとうの自分が、どれだけ小さく無力な存在なのかも
知らずに。

年齢を重ねて、仕事でもプライベートでもたくさんの経験を
重ねて、だんだん自分らしさが判ってきたときに、私は
ブランド物で着飾るのをやめた。
ほんとうに大切な、思い入れのあるものだけを手元に残して
あとは全て、人にあげたり捨てたりした。
ブランドの名前で判断して買い物をするのではなく、自分が
持ちたいと思うデザインや、分相応な価格のものを選ぶように
なった。
今日 買ったバッグも、あの頃だったら全然 欲しいとは
思わなかっただろう。
デザイン云々ではない、“ブランド物ではない”という理由だけで。


昨日は初霜がおりた。仕事に行こうと外に出たら、車のフロント
ガラスは、真っ白だった。
今朝は雨が降っていたけれど、吐く息は真っ白だった。
雪の結晶のような模様のバッグが相応しい季節だ。
まずは明日、試しに仕事場に持って行こう。

ハードな火曜日に少しだけ、楽しみができた。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
《 無印良品 》 4階
ジャカードバケツトート(グレー)   3045円

タテ19cm×ヨコ36cm×マチ18cmで、お仕事用
というよりは、プライベートに持ちたいバッグ。
でも、敢えて、出勤時に使うことで、気持ちが
ぽかぽかとあたたかくなりそう。

2006年11月20日:“食”のこと

【敗者復活戦、勝利の味 -味のとうきゅう-】

11/16から食彩館では‘キムカツサンド’が数量限定で
販売されている。
キムカツは、仙台でも一番町のKuraxに店舗がある。
Kuraxがオープンした当初から、恋人と洋服を買いに
GAPやらTOMMY HILFIGERに何度も行っていたし
沖縄料理のバイキングを楽しんだりしていたのに、実は
キムカツには行ったことがない。
いつも店舗の前が混んでいて、並ぶのは嫌だと恋人が
拒否するし、友達はおしゃれな居酒屋やカフェでの会話が
好みな人が多いのだ。
そんなわけで、今回のキムカツサンドは相当 楽しみにして
いたのに、残念ながら買えそうにない。
だいたい、11時なんて時間には仕事があるからSELVAに
行けないし、昨日・一昨日は土日だというのにフルに働いて
いた。サービス休日出勤。

今日、仕事の帰りにようやく(久しぶりに)SELVAに行ったら、
案の定 催事場前には『販売終了』の文字。
なんとなく、負けた気分だぞ。
でもやっぱり、カツが食べたくて、そのまま「味のとうきゅう」へ。
今夜も持ち帰り仕事があるから、台所に立つ時間は無い。
ひれかつ弁当を買って帰った。
いわゆる、敗者復活戦のようなものだ。


ajinotoukyuu.jpg

「味のとうきゅう」は、お弁当を頼むと、その場で具やごはんを
詰めてくれる。レジ前で見ていたら、笑ってしまうぐらいの
大量のごはんをふんわりと詰めていた。
お金を払って受け取ると、まだじんわり温かい。
よし、今夜も仕事 頑張るぞ。

雨のなか 車を飛ばして十数分。
パソコンバッグやらエディターズバッグやら、車のキーやらを
持って、もう片方の手でひれかつ弁当を持つ。まだ温かい。
アパートの住人は私以外 帰宅しているようで、部屋には灯りが
ついている。
ただいま、と独り言とともに靴をぬぐ。

ひれかつは、サクッとした衣の歯ざわりとほのかに香る肉汁が
美味。 華やかな味ではないけれど、定番の、安心できる味。

ごはんのひと粒も残さずたっぷり食べて、ごちそうさま。
今夜のお持ち帰り仕事も、何とか終えられそうだ。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
《 味のとうきゅう 》 1階
ひれかつ弁当     730円

2006年11月13日:モノのこと

【 北欧のココア -TIME&TIDE- 】

  DANSK2.JPG


世間では、最近まで高校での世界史の未履修問題が
話題になっていた。
理系大学への進学を希望する生徒に、世界史の
未履修が多かった、というもの。
私は文系の生徒だったから、高校時代は世界史も
日本史も政経も履修した。
ところが、地理を勉強していない。
中学時代の地理の教科書の内容は、もう忘却の彼方。
だから、地理に関することには疎い。
最近はインテリアやキッチンウェアに北欧ブームが
きていて、私も北欧モノが、気になったりする。
でも、北欧って、どんなところなんだろう。

TIME&TIDEで見つけたDANSKのアラベスクマグ。
DANSKとは、“デンマーク風”という意味らしい。
白地に紺の模様が、素敵。
白地に紺、というのは和食器にも多い。
食卓に置いても、違和感なくなじむ。
マグは、上品にちょっとずつ飲むものよりも、ふうふう
言いながらたっぷり飲めて身体を底から温めてくれる
ような飲み物のほうが合う。
たとえば、今の時期なら、ココアとか。
北欧の人がココアを好むのかどうかは、わからないけれど。


私の父は、若い頃に東京で生活していたり欧州車関係の
仕事に就いていることもあって、海外の定番品に詳しい。
文房具やキッチンウェアやストーブなど、我が家にはそんな
ものが溢れていた。
幼い頃、父が「ココアはヴァンホーテンが旨い」と言って、
母に淹れ方を指南していたのを覚えている。
現に、母が淹れたココアはほんとうに美味しかった。
砂糖とココアパウダーの分量が絶妙で、コクを出すために
落とすバターも適量。
教わっても、未だにあのココアは淹れられない。
ヴァンホーテンのココアは、今では どこのスーパーでも
手にはいるが、私が幼かった頃は、わざわざ出かけて行かないと
買えなかった。 ココアといったら森永、な時代だった。

今は、技術さえあれば、すごく美味しいココアが飲めるのに
私は今日も、自分で淹れた まあまあ美味しい程度のココアを啜る。

DANSKのマグは、口をつける部分が微妙に外側に反っていて、
熱い飲み物がいきなり口にふれることを防止してくれる。
アラベスク模様は商品ひとつひとつ、全て職人の手描きだとか。
北欧の人も、今頃、こんなマグで熱いココアを啜っているだろうか。


DANSK.JPG 


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
《 TIME&TIDE 》 4階
DANSK  アラベスクマグ
1890円

2006年11月11日:モノのこと

【 唇に艶めきを -L’OCCITANE- 】

L'OCCITAN.JPG


普段の私は、あまりきちんとメイクをするほうではない。
日焼け止め乳液にクリーム状のファンデを手の甲で混ぜて
肌にのせ、眉を整え、茶に近いベージュのアイカラーを引く程度。
ビューラーもマスカラも、1年に数回しか使わない。
ちょっとメイクすると、やたら顔のつくりが濃く見えるのは、
メイク技術のせいなのか地味な顔立ちのせいなのか・・・
実は、ここ半年 口紅を塗ることもあまり無い。
口紅を塗る代わりに、スーパーのレジ脇で99円だった薬用の
無色のリップクリームを塗る。
職場ではメイクをしっかりしている人がいない。
あまりナチュラル過ぎるのもちょっと寂しい気もするし、友人に
このことを言うと「せめて口紅くらいは」なんて言われるが、
コンタクトレンズ(ワンデーアキュビューディファイン)の効果で
目にポイントがあるので、今は これで充分だとも思っている。

でも、愛読している とあるブログで見つけたロクシタンの
グロスが気になって仕方ない。
どうせ使わないし・・・と思いつつも、念のためL’OCCITANに。
仕事帰りで、しかもその日(木曜日)の仕事はきつかったから、
顔は汗や埃にまみれていた。 
鏡に映る自分を見て、「格好悪い」と思った。
女を捨ててはいけません、という昔のキャッチコピーがよぎる。

sukiyaにあるロクシタンのコーナーは、他のメイクブランドの
クールな雰囲気とは違っていて、ナチュラルな感じ。
ディスプレイも、あたたかさを前面に出した感じ。
お目当てのグロスを見つけて、さっそくレジへ。

メイク用品のショップにそぐわない顔を見られたくなくて、つい
俯きがちに。でも店員さんは、試供品と一緒に包みながら、
「日中は暖かくても夜は寒いですから、お身体を大事に」なんて
言ってくれる。 
可愛らしい声と、働く女を気遣う“同志”な言葉のアンバランスさに
驚いて顔をあげると、ほんとうにキュートな人。
買い物をするなら、ぜひ こういう人から、買いたい。


帰宅して鏡を見ると、やはり ひどい顔。
あの店員さんの笑顔を思い出して、グロスを塗ってみる。
懐かしい みかんドロップのような香りが心地よい。
小さなゴールド粉末がきらきらして顔色を良く見せてくれる。

今まで使ったことのあるグロスは、唇の上に「乗る」という感じ
だったのに、このグロスは「乗りつつ浸透する」感じ。
乾燥してできたひび割れを埋める感覚。
これがシアバターの効果か。
薬用リップクリームのようなうるおいを感じながら、艶めく唇に。
もう1本、買おうかなと本気で考えている。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
《 L’OCCITANE 》  1F
オレンジソルベ リップグロス   2100円


シアバターが潤いを与え、唇に自然な輝きを。

期間・数量限定での販売だそうなので、もし
リピート買いするなら早めに L'OCCITANEへ
行かなければ。

2006年11月10日:生活の一片

【 二人だけの同窓会 】

山梨から、親友が来た。
彼女とは大学に入学してすぐ友達になった。
女子特有の、集団行動しかできないようなべたべたした
関係ではなく、それぞれの時間を大切にした上で楽しい
時間を共有できる関係で、親しくなって10年以上経った。

彼女は、大学1年のときに知り合った彼と26の時に結婚して、
彼の勤め先がある象潟に行った。その後、長野の佐久、山梨と
彼の転勤に伴って転居を繰り返して今に至る。
私は、彼女だけではなく彼女の夫のことも、10年来の
友人だと思っているので、たまに会ったりすると学生時代の
気分に戻れて嬉しい。
今回は、彼女ひとりでやって来たので、国分町で牡蠣を肴に
二人で乾杯。
近況や、愚痴、やりたい事などを話して、時間は あっという
間に過ぎた。


miyage.JPG    

たまたま山梨名産の物に私が食べられないものが多くて
彼女は三越の物産展で漬物と美味しい味噌汁ができる‘だし’
を買って「おみやげ」と笑った。
気を遣わせてごめん、と受け取ると、もう私たちはあの頃に
戻る。 二人だけの同窓会。

竹内まりやの“Forever Friends”が、今日の心のBGM。

それぞれに抱えてる悩み 打ち明けなくたって
瞳を見ればすぐにわかる 恋のゆくえぐらいは
だって彼よりずっと 心 許している
そんな仲間 永遠の友達 いつまでも友達


独身の私、結婚して専業主婦の彼女。
立場は違うけれど、今でもお互いに刺激を受けながら、
癒やし合いながら楽しく時間を過ごせる。
今度は、うちの近所で飲みたい。
さんざん飲んで、二人で倒れ込むようにして、我が家に
傾れ込むなんて、学生時代っぽくて楽しいだろう。
それまで、すこし、泉中央近辺のお店を開拓しておこう。

2006年11月08日:“住”のこと

【 橙色のカーテン 】

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「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
                                 俵万智


彼女がこの部屋に引っ越してきたのは、暦の上では春を過ぎた、
でも実際は まだとても寒い2月のことだった。
悩みに悩んだ末、恋の延長線上にあるはずだった結婚を選べず、
その結果 彼女に残ったのは、仕事と、3DKの賃貸マンションの
がらんとした広い部屋。
自分で決めたことなのに、虚しさと寒さだけが、そこにあった。
別れた男が置いていった水色の遮光カーテンは、一人になった
部屋を余計に広く寒々しく見せ、すべての光を遮っていた。

仕事に出かければ、一時的に孤独から解放されたけれど、帰れば
また、一人。 心を許している親友は、ちょうどその頃、結婚して
秋田に発った。 5歳下の頼りがいのある妹は、群馬で学生生活を
送っていた。彼女の悲しみや不安や孤独は、しばらくは澱のように
沈んだままだった。

広いマンションを引き払い、とにかく狭いところに暮らしたくて
慌てて決めた賃貸アパート。
家具は何もなく、テレビさえも買いに行く気になれず、社会との接点を
実感する余裕もなく、数週間を過ごした。
長い春休みを利用して妹が帰省したとき、たった8帖の1Kの
アパートに入ってきて「広いんだね」と驚いた顔が忘れられない。

妹とSELVAに新しいカーテンを買いに行ったのが、もういちど
自分の足で立ち上がるきっかけになった。
遮光カーテンは選ばなかった。
朝日を透して1日の始まりを教えてくれたり、部屋をあたたかく彩る
オレンジ色のカーテン。

カーテンの色に支えられ、インテリアを調える心の余裕が生まれ、
生活そのものが、自分ひとりでも楽しいものになった。
小さな火遊びをゲームのように楽しむことができるようになり、
もう恋なんてしない、と肩肘張らなくても構わないくらいになったとき、
今の恋人と出会った。
仕事のイベントの裏方の仕事で埃にまみれたまま行った飲み屋で、
ジョッキを一息に煽って、とてもロマンティックなんかじゃない状態で。


だんだん寒くなるけれど、もう、あんな“冬”は来ないと思う。
寒いときに、いっしょに、寒いねと言い合える彼がいるから。

すべては、オレンジ色のカーテンが始まりだ。
先に部屋に入った彼が灯す明かりが、カーテン越しにぼんやりと浮かぶ。 
私はひとりじゃないんだ、と、踏みしめる彼女の足に力が入る。

寒さなんて、もう怖くない。
下がってゆく気温さえも楽しめるようになったから。

*****************************************
俵万智さんの この短歌は、赤い羽根共同募金の
ポスターになったこともあるほど有名。 あたたかさに
満ちていると秀作だと思う。 「寒いね」と答えてくれる
人を、恋人や親友や家族に置き換えてみると、心の
奥底からじんわりとシアワセなあたたかさが。

2006年11月07日:よるみちセルバ

【 ひととき 】

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無料で手に入る雑誌が、今は ずいぶん ある。
俗に言うフリーペーパーというもので、賃貸情報誌や
就職情報誌、クーポンが付いたものなど、私たちの
生活にとって 当たり前の存在になりつつある。

SELVAで見つけたフリーペーパー。
『ひととき』創刊号、2号、3号、最終号。
宮城大学学生サークル「ART STANDARD.」が
企画・製作したものだという。

日常のほんの一瞬のすてきなひとときを見つけてしまいました


という ことばが、ほんとうに印象的で胸を打つ。

写真の1枚1枚や、ひとこと ひとこと が、やわらかく
静かに ずん、と来る。
泉の良いところや、見えなかった素敵さかげんが、
すぐ近くまでやって来ている感じ。

フリーペーパー、ということは無料。
企業が発行し、広告料で利益を得るものとは違い、おそらく
この『ひととき』は利益を追求したものではないのだろうと
思われる。 否、利益は追求しているのかもしれない。
その利益、の形が金銭ではなく、もっと別な何かの形を
しているのでは ないだろうか。

私の大学時代は、恋 中心だった。
寝ても覚めても、恋。 さながら蝶の鱗粉のように、花から花へ
舞い移る先に恋を落としていった。
若さゆえの傲慢な悪戯心で、傷つける必要のない相手まで
傷つけた。 そこには ひとかけらの悪意さえもないのが、
余計に始末が悪かった。
もちろん、学問もしたけれど、今になってみると、あのときに
恋していた分の時間の半分でも、もっと別なことに使っていれば
良かったのにと思う。
学問と恋、だけではない、別なことに。
自分がその瞬間を生きたという、確かな証を、形に残せていたなら、
と、すこし残念に思ったりもする。

学生時代は、社会に出る前のモラトリアムだといわれる。
そのときに、自分自身と、自分以外の何かをきちんと見つめて
おくと、ほんとうの意味での大人になったときに、きっと、素敵に
足跡が残せているだろう。
何かに躓いて振り返ったときに、その足跡は、そのときの自分の
自信や道標になる。

『ひととき』を見て、あぁ、日本の学生も捨てたもんじゃない、と
嬉しくなった。
はっきりと目に見える形じゃないものを、きちんと見つけて、
見つめている。 そして、それを、誰が見ても解る形に、残せている。
彼らが10年後に振り返ったとき、きっとこれは彼らの足跡として、
確かに、存在しているだろう。

もっと色んな人に見て欲しいと思う。
泉の人って素敵だな、とか、学生も頑張っているんだな、とか、
こんな景色があるんだ、とか、何か感じてもらえると思う。


****************

■モラトリアムとは■

人間が成長して、なお社会的義務の
遂行を猶予される期間。 また、その
猶予にとどまろうとする心理状態。
エリクソン(米国の精神分析学者)が
提唱。

2006年11月06日:季節

【 30歳の千歳飴 】

chitoseame.jpg


千歳飴を食べたことが、無い。
私の記憶に残っている七五三は、たぶん3歳のとき。
“いかにも七五三用”の真っ赤な着物を来て、どこかの
神社に、両親と母方の祖父母と、叔母(父の妹)と参詣に
行った。 鳩がたくさんいて、そこに数歩 近づくと、
大きな羽音をたてて鳩が飛び立った。

7歳のときは、七五三の着物を着なかった。
その頃 神社に行ったという記憶も、ない。
5歳下の妹が入院することが多かったので、それどころ
では なかったのだと推測される。

千歳飴は、幾度か手にすることがあったのだが、母に
「虫歯になる」と取り上げられ、食べたことがない。
私は一人目の子ということもあって、両親は だいぶ
神経質に育てたように思う。
たとえば、乳幼児のころ、大きな音を聞いてばかりいると
耳が悪くなる、あるいは 敏感な聴覚をもてない、という
話をどこからか聞きつけた母は、私が乳児のころは、
掃除機をかけなかったそうだ。 お茶殻をまいて掃き、
固く絞った雑巾で何度も拭いたと言う。 そのお陰なのか
どうかわからないけれども、確かに私は、一度 聞けば
楽譜がなくても その曲をピアノなどで再現できる。
外国人の先生に幼い頃 習った英語は、文法は ともかく
発音はネイティヴのそれに遜色ないと、大人になってから
カナダ人とアメリカ人に褒められたことがある。まぁ、
お世辞半分だろうが。

閑話休題。
とにかく、そんな状態だったので、母は食品添加物や
塩分・糖分の摂取にうるさく、縁起物だというのに、千歳飴すら
食べずに私は育った。

連休2日目。
やっと会えた恋人と夕食の材料を買いに行ったショッピング
センターで、私はレジ脇の千歳飴を凝視する。
「ねぇ、千歳飴って、どんな味か知っている?」
恋人に訊くと、「知らない、食べたことないから」と素っ気ない。

連休3日目。
夕食の材料を買いに行った昨日とは別のショッピングセンターで
再び見つけた千歳飴を手に、原材料などを見ながら味を想像する
私を見て、恋人が買い物かごに千歳飴を入れてくれる。

「あんなに食べたがっていた千歳飴、食べてみたら?」
帰宅してから、彼は、面白そうに私に言う。いつもなら、食事前に
お菓子を食べたがる私を戒めているくせに。

30歳にして初めて食べた千歳飴は、思っていたよりずっと
素朴な甘さ。 外国の砂糖で作ったキャンディというよりは、
和三盆などの、日本の砂糖や米でつくられた飴、という感じ。

外袋には“三本入り”と記載されていたのに、開けてみたら
折れて6本になっていた。 七五三、7+5+3=15。
倍の数、30歳になっている私のために、千歳飴も倍の本数に
なっていたのかもしれない。
11月5日は、私の、千歳飴記念日。 
遅ればせながら、もういちど、七五三。


chitoseame_in_glass.jpg

2006年11月04日:モノのこと

【 木製スプーン -無印良品-】

このSELVA blogは、私と、SELVAのスタッフの方と
“ しぜんなくらし ”の方と、3人で書いている。
“SELVA日記”を書いている方とは、これまでお会い
したことがあるのだけれど、“ しぜんなくらし ”の
方とは、お会いしたこともないし、名前も知らない。
だから、このblogを読んでくださっている方々と
同じように、先入観ゼロの、まっさらな気持ちで
拝読していて、その記事のあたたかさとか、ほのぼのした
感じに、ちょっとエネルギーを貰ったり、結婚生活や
家庭に憧れてみたりして、更新を楽しみにしている。
記事の感じとか画像に「きっと若いお母さんなんだろうな」
とか、「学生時代の彼とそのままゴールインした感じ」とか
想像(妄想?)を勝手にふくらませたり。

実は、10/28の記事を拝読して、ばしーん!と影響を受けて
しまった。 画像にあった、木のスプーン。
これでコーンクリームポタージュなんか食べたら美味しいだろうな
と 早速、買いに行く。

記事にあった、無印良品へ。
木のスプーンは何種類かあって、大きさも素材も形もさまざま。
具だくさんのシチューを食べることも想定して、私は「大」を。
買い物をするときは、いつも頭の中で計算して、レジでは
できるだけ おつりが少なくなるようにお金を出すようにしている。
恋人の分も買ったので、税込600円のスプーンが、2つ。
1200円ちょうど と、SELVAカードをトレイにお行儀よく
並べて出すと、それだけで何となく自己満足。

ところが。
レジのお姉さんがはじき出した数字は、違っていた。
「1199円です」

・・・えええっ? なぜ? 何故? ナニユエ?
スプーンの入った紙袋と、おつりの1円を受け取り、お店を出て
紙袋を開けてみる。 値札には「税込600円 本体価格571円」
と ある。 
携帯電話を取り出して、電卓機能を呼び出し、式を入力する。
571×2×1.05=

・・・ 1199.1 !

なるほど。

1つずつ買うと、合計で1200円でも、2ついっぺんに買うと、
1円お得になるという数字のマジックに、思わず にやり。

楽しくなってしまった。


家に帰って、さっそくスプーンを くわえてみる。
金属のスプーンのひやりとした感覚とは違う、あたたかさ。
恋人が来たら美味しいシチューを作ってあげよう。
彼は、牛乳と生クリームで仕上げるシチューは好まないから、
ビーフシチューが良いかな。

そこまで考えて、ふと今月の生活費を計算する。
来週、山梨からやってくる親友との飲み代を考えると、贅沢は
できない。 ビーフシチューは、次のお給料日の後にしよう。

さっき得した1円は、この際、考慮の外に追いやらなければ。


woodyspoon.jpg   woddyspoon_tag.jpg

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

《無印良品》  4階
木製 スプーン・大  600円

ブナ材を使用した優しい口当たり。

2006年11月04日:“住”のこと

【 秋冬的我部屋 】

以前の記事(9/30“部屋の衣替え”)で、我が家の春夏の
インテリアの画像を載せた。
秋冬のインテリアも、部屋の衣替えの後に、すぐに載せる
つもりだったのに、すっかり忘れていて、延び延びに。


my_room.jpg my_room2.jpg 


窓から見える景色もすっかり秋色になった。
写真を撮ったのが午後ということもあって、陽射しも
ずいぶん秋のやわらかさが。
現在の私の部屋のベッド周りは、こんな感じ。
ファブリックが変わるだけで、ずいぶん印象が変わるのを
ちょっとぐらいは、ご理解いただけるだろうか。

中学・高校時代の美術の授業でも習ったし、多くの人が
生活にも取り入れていると思うのだが、色の明度と彩度が
体感温度や気分も変える。寒色と暖色を使い分けるだけで
インテリアは過ごしやすくも、居心地悪くもなるのだ。
でも、冬だから寒色はダメ、というわけではない。
例えば、どうしても水色が好き!という人は、その質感を
工夫して水色を取り入れればいい。硬質な、つるんとした
ものは、やはり涼やかな印象をもつものが多い。でも、
ふわふわしたりごつごつしたものを選ぶことで、いくらだって
暖かな雰囲気を演出できる。

私が、この部屋に引っ越してきたのは、寒い2月のこと。
あれから、もう3年以上経った。
傷心で、未来なんて何も見えない状態の私が、引っ越したばかりの
何もないアパートで、ようやく何とか立ち上がることができた時、
妹に付き添われて真っ先に買いに行ったのが、このカーテンだった。
あたたかくてやさしい雰囲気のone’s SELVA店で、その当時の
売り上げ上位だったデザイン。
この部屋のキーカラーである「オレンジ」第一号のカーテンは、
今も、やさしい光をうっすら通す。
眩しい朝日を。やわらかな午後の陽射しを。名残惜しい夕焼けを。
そして、仕事帰りに寄った恋人が私より先に部屋にいるときは、
紺色の夜の空気にほんわりと部屋の明かりがもれる。

あの辛かったときのことを、もう今は、時々 思い出の引き出しから
取り出して撫でてあげられるようになった。
もし、タイムマシンであの頃に戻れるなら、傷ついて弱っていた
私に、言ってあげたい。 元気をだして。あなたは、もう大丈夫。 

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
《 one’s 》   4F


one’sではカーテンが豊富。
借りて持って帰って試して
みることもできます。
一般的に、防犯や安眠の
ためには、遮光カーテンが
良いと言われるけれど
光を感じる生活も捨てがたい。

2006年11月03日:生活の一片

【コココレコの彼女とポンチョ -Par-ci Par-la-】

今日、SELVAに行ったら、先週だったか
先々週だったかのコココレコに出演した
女の人を、見かけた。
ちょうど、GLOBAL WORKでポンチョを
見ていたときに。
すごく素敵なポンチョで、もうあと3秒で
買うぞ、という勢いだったときに。

あっ! コココレコに出演していましたよね。

と、言おうと思って、ポンチョを元の場所に
戻して、ひと呼吸ついた。

すると彼女は、私が見ていたポンチョを手に
店員さんと話し始めた。

タイミングを失ったのと、戦利品を奪われた
ような気持ちでがっかりしたのと、とにかく
複雑な悲しい気持ちで、お店を出た。


私は、実は激しい人見知り。
幼い頃から、内弁慶だった。
恋人の友人にばったり出会っても、普通に話す
ことすらできない。
必要に迫られて店員さんと話すのでさえも、
深呼吸して覚悟を決めてから、でないと無理。
だから、コココレコの彼女が、普通に店員さんと
話すのを見て、ちょっと悲しくなってしまったのだ。 
やっぱり、素敵な人というのは誰に対しても
オープンなんだ。
私が素敵じゃないのは、この人見知りのせいなんだ。

日頃、見たくないから見ないようにしていた自分の
弱さが、突然 露呈して、ずいぶん動揺していた。
自己嫌悪で目が涙でいっぱいになっていた。
今日はコンタクトレンズじゃなく眼鏡をかけて
いるから、泣いたりしたら眼鏡が曇ってしまう。
とっさに、近くにあったお店に入る。
Par-ci Par-la 。
ディスプレイされているポンチョを見て、また
悲しくなってきた。


うつむいてポンチョを見つめていたら、店員さんが
話しかけてきた。
ふんわりと、やさしい雰囲気。
こちらもほっこりしてしまう笑顔。
気づいたら、ずんずんお店の奥に入っていて、
店員さんが別なポンチョを出してくれていた。

勇気を出して、訊いてみる。
「この色のポンチョなら、どんなお洋服に合いますか」
店員さんは相変わらずやさしい笑顔で、コーディネート
してくれた。
すごく迷ったけれど、黒のポンチョをセレクト。
先月 iiMKで買ったアンサンブルにも合いそう。
ボタンでとめるとポンチョとして、ボタンをはずせば
マフラーとして使える2WAY。膝掛けにしてもよさそう。
あたたかみのある木のボタンがアクセントになっている。


初めて入ったお店だったけれど、リーズナブルだったし
店員さんもやさしかったし、また来たいと思う。

お金を払って、レシートをポケットに入れて、気づく。
普通に、知らない人とも話せたじゃない。
すごいじゃない、私。


コココレコの彼女のようには、まだ なれそうにない
けれど、私なりに、今日は、1歩 前に進めた気がする。

poncho.jpg


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
《Par-ci Par-la》 3F
ポンチョ  1995円
店名のPar-ci Par-laは、仏語で
「あちらこちら」という意味だとか。
私も、あちらこちら右往左往しながら
だけれど、少しずつ前に進んでゆきたい。

2006年11月02日:“食”のこと

【ある週の夕食 -華・房-】

外で働いていると、思うように時間が使えなくて
いろいろな“お手軽”商品の手助けを受ける。
例えば、そのひとつが、食彩館で買える美味しい
ものの数々。
夕食を作る時間すら惜しいとき、私は夕食を買って
帰る。 先週は、2回もお世話になった。
しかも、職場の2コ上の先輩のおばあさんが経営する
アパートには外国人、とりわけ中国出身の人が多いと
いう話を聞いてからは、チャイニーズにハマり、2日とも
華・房で調達してしまった。


chinese_fried_rice.jpg

『海老チリ チャーハンBOX (640円)』
ぷりぷりの海老・控えめな辛さのチリソース・ふわり、
パラパラな炒飯。チリソースがかかっている部分と、
かかっていない部分の炒飯の味の対比がおもしろくて
美味しい。我が家の電子レンジは900Wなのだけれど、
約2分程度レンジアップすると、ちょうど良い熱々かげん
になることが判明。


noodles.jpg

『バリバリ揚げ焼そば (588円)』
海老チリ炒飯の美味しさに味をしめて、ふたたび華房。
これは蓋を取ると二重構造になっていて、八宝菜風の
餡と、バリバリに揚げた麺が離れて入っているので、
レンジアップしても、“バリバリ”と “とろ~り”が
どちらも損なわれることは、ない。
麺は、ふつうの焼そばよりも短めにカットされて揚げて
あるようで、食べやすい。


仕事帰りに食彩館に寄るときは、もう18時を過ぎて
いるので、閉店までいても、駐車場代は無料。
だから、食彩館で美味しいものを調達すると、ついつい
上のフロアに足をのばしてしまって、結局、帰るのが
遅くなってしまう。
先週も、お持ち帰り仕事があったのに、ついつい長居して
しまって、家では徹夜。 挙げ句の果てに、ひどい風邪を
ひいてしまったというわけ。
これぞ、自業自得というものである。 苦笑


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 
《 華・房 》 1階