【 秋を、始める。 】 | 【ずっとある、ということ -織部・黄うず巻-】≫
2006年09月19日:季節
【 秋を、始める。 】
剥いた梨をガラスの器に盛ろうとして手が止まる。
ひねった蛇口から迸る水が冷たくなっていることに気づく。
見上げた空が、もっと遠くなっている。
もうすぐ夏が、終わる。
自然界の生き物たちが身支度を調えて次の季節を待つように
私もすこしずつ、夏を片付けてゆく。
昨日は窓辺の風鈴を。
今日は蚊遣り線香を。
何かの終わりが、次の何かの始まりになることを大切にできるようになったのは、
きっと最近のことだ。
終わることが寂しさだけを運んでくるわけではないことを知ったのも。
夏を片付けながら、秋の始まりを迎える。
夏を迎えたときとは違う、やわらかな手ざわりで。

-----------------------------------------------------
今日からブログを書くことになりました。
30歳、独身、ひとり暮らし。
なんでもない日常にある玉響を、ことばにかえてゆきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。
![]()












