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大和町に県内最大級のワイナリー誕生へ

 地下鉄泉中央駅から車で約40分、大和町吉田旦ノ原地区の山間の道を走ると、斜面を切り拓いた広大な土地が目に飛び込んできます。県内で3番目のワイナリーとなる「了美(りょうみ)Vineyard and Winery(ヴィンヤード・アンド・ワイナリー)」。県内最大級の約15ヘクタールの敷地の一角には、10月24日に開かれた植樹式で植えられたブドウの苗木200本が並んでいます。来年秋には醸造所が完成する予定で、2018年にはレストランもオープンする計画。「農と食を通じた人の交流と地域の活性化」をめざしています。

(大和町吉田地区の山間に広がる了美Vineyard and Winery。中央の地肌が見えている場所では、今秋ブドウの苗木が植えられた)

(大和町吉田地区の山間に広がる了美Vineyard and Winery。中央の地肌が見えている場所では、今秋ブドウの苗木が植えられた)

2万リットル超の生産めざす

 ワイナリーを建設・運営するのは農業生産法人「みらいファームやまと」(仙台市青葉区)。敷地には約3・3ヘクタールのブドウ畑や醸造所、レストランを整備する予定です。現在は、赤ワイン用のメルローと白ワイン用のシャルドネの苗木が100本ずつ植えられています。

来春には1400本の苗木を植える予定で、最終的には赤ワイン用6品種、白ワイン用4品種で計1万本のブドウ栽培をめざしています。来秋にお目見えする醸造所がフル稼働するようになれば、ワイン約2万8千本(約2万1千リットル)の生産を見込んでいます。

(敷地内にある丘の頂上にはレストランを建てる予定。七ツ森の山々越しに平野部が望める)

(敷地内にある丘の頂上にはレストランを建てる予定。七ツ森の山々越しに平野部が望める)

農と食を通じた地域貢献を

 なぜ、大和町にワイナリーが生まれることになったのか。その原点には、同町吉田地区出身の早坂了悦(りょうえつ)・みらいファームやまと代表取締役の地域貢献への思いがありました。吉田地区のような中山間地域は、過疎化や高齢化、農業の担い手不足などの問題に直面しています。こうした課題を乗り越えるにはどうしたらいいか――。導き出した答えがワイナリーでした。「人々の交流拠点だけでなく、観光資源にもなる。大和町にはブドウ栽培に適した土地もあり、地域の雇用創出や活性化につなげられます」と早坂さん。

ワイナリーの敷地は牧場の跡地。冷涼な気候で、水はけも良く、日照も十分。早坂さんは「地元の子どもたちに苗木の植樹に参加してもらうなど、ワインや農業に興味のある人たちの力も借りて、ワイナリーを育てていきたい」と語ります。

良いワインは自前のブドウ作りから

 ワイン製造を担う人材も確保しました。栃木県や茨城県でワイン造りをしてきた醸造家の北村工(たくみ)さんです。ワイン造りの経験豊富な北村さんも、ワイナリーの設立を一から手掛けるのは初めてと言います。「これから植える品種が土地に合っているか、どんな醸造をするのか、そのためにどういう機械を入れるか。試行錯誤の連続ですが、それが楽しみでもあります」

良いワインは、自前でブドウを作るところから始まると語る北村さん。来秋の醸造所の完成に向けて、その基盤となる農園整備に打ち込む日々が続きます。

(植えたばかりの苗木を見守る醸造家の北村工さん。品質が良くおいしいワイン造りに情熱を傾けている)

(植えたばかりの苗木を見守る醸造家の北村工さん。品質が良くおいしいワイン造りに情熱を傾けている)

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